サイコパスの素顔

小説を書いています。映画レビューもしております。

XI. 心神喪失者

 

 女の子に、好きじゃないと言われた。

 あなたには何があるの? ってまで言われた。

 

 こんなにも好きなのに、あの子はまるで分かってくれない。

 あなたとは付き合う気はないわ、ってあの子が言うもんだから……

 

 つい悔しくなって……

 

 サイコパスは、その子を殺した。

 

 でも、理性は少しばかり残っていた。

 あの子のせいで刑罰を受けるのはどうしても嫌だった。

 

 負け犬みたいに思われたくなかった。

 

 だから……

 

 サイコパスは、大量に人を殺した。

 

 何の関係もない人を巻き込めば、異常者だと思われる。

 そう思われた方が都合いい。

 

 結果、案外うまくいって、心神喪失者という地位を得ることができた。

 

 これからはもう、普通の生活を送ることはできない。

 

 でも、構わない。

 精神病院の生活もそう悪くないと思う。

 働かなくていいし、飯は食える。

 

 むしろこっちの生活の方が合っているかもしれない。

 

 あの子に感謝しなくちゃ……

 

 サイコパスは、あの子の歪む顔を忘れない。

第2弾 『イット・フォローズ』

 

どーも! ユアセルフ です!

 

今回紹介する映画作品は『イット・フォローズ』!!

この映画は、ユアセルフ たまたま見かけて手に取った一本です!

 

 

監督 デヴィッド・ロバート・ミッチェル

主演 マイカ・モンロー / キーア・ギルクリスト / ダニエル・ゾヴァット

原題 『It Follows』

ジャンル ホラー

上映時間 100分

 

どんな話なんだろうかと思い、観る前に少しだけ調べてみました。

そしたらこの映画……「めちゃくちゃ怖い!」とネット上では有名でした。

"それ"は ずっとずっと 憑いてくる 

うわぁ、どうしよう……怖すぎるのはイヤだな……と思いながらも、好奇心には逆らえず気がついたらすでに、リモコン片手に観始めていました。

 

それでは皆さんも一緒に、ストーリーをご覧ください!

 

 

 ・ストーリー

女子大生のジェイは、ヒューという名の彼氏とデートに行くことになる。しかし彼はデートの最中、何からか逃げるような奇妙な素振りを見せ、ジェイは違和感を覚える。

そして後日、また彼とデートに行きいい雰囲気に包まれる。

ところが気がつくと、ジェイは車イスに縛りつけられていたのだった。

何が起きているのか分からぬジェイを横目に、彼はこう言った。

「君に"アレ"を移した。すまない……殺されないよう逃げてくれ……」

"アレ"とは、移された者にしか見えぬ人の姿をした何か。"アレ"は、どこにいようとついてくる。知人や他人に姿を変え、殺すまでついてくることをやめない。

信じられないような話に頭を悩ませるジェイ。

しかしその日を境に、"アレ"は、逃げても逃げても諦めることなくついてくるのだった。

果たしてジェイは、背後に忍び寄る死の恐怖と闘い"アレ"をどうにかすることができるのか……

捕まったら最後……死ぬしかない……

 

 

はい、いかがでしたでしょうか。

ストーリーはこのような感じになっています。

ここからは ユアセルフ 個人の感想を述べていきます。

 

 

『イット・フォローズ』……"アレ"のついてくる感じがヤバすぎる!!

 

"アレ"は走る訳でも急にぱっと現れるわけでもなく、昼夜問わずゆっくりと歩いて近づいてくるんです。

徐々に追いつめられるその感じがものすごく恐怖を感じました……!

それにこの映画の"アレ"は幽霊のような存在ではないんです。

特定の人にしか見えないだけで、実体はちゃんとあるんです!

だから壁をすり抜けたりせず、ロックされている扉のドアノブをガチャガチャと回したり、普通に窓ガラスを割って家に入ってきたりと、物理的に存在しているんです。

 

……でもそれが逆に恐怖を煽るんですよね!

 

実体があるからこそ、この状況は現実なんだと自覚せざるを得ず、迫りくる『死』がよりリアルに感じるんです。

 

こういったホラー作品は次に何が起きるか予測できない恐怖というものがあるけど、この映画はその点が違うんです。

『捕まる=死』という方程式が分かっているからこそ、ジェイの後ろからゆっくりと歩いてくる"アレ"の姿が映ると……観ているこっちはただ待つことしかできないんです。

 

ヤバいよっ……来てるって! 気づいてっ……ジェイ!!

 

ユアセルフ 心の中でそう叫んじゃいました!(どうしようもないけど……)

 

この映画はR-15なので、冒頭の死体の表現が少しグロく、家の屋根の上に平然と立つ裸のおじさんがある意味怖いです。

それと結末のシーンが、「えっ、どっちだろう……?」と思わせる演出が ユアセルフ 非常に好きでした!

 

実は、あの有名な『クエンティン・タランティーノ』監督もこの映画を称賛しているんです!

クエンティン・タランティーノ』監督は ユアセルフ の好きな監督の一人です。その監督までもがこの作品を称賛しているわけですから、やはりこの作品は間違いなくおもしろいんです!!

 

――最後にもう一言。

 

この映画を夜中に観たのですが、ユアセルフ 観終わった後トイレに行くのが怖くなりました(何度も後ろを振り返った……)。

 

じわじわと心を蝕んでくるこの恐怖を、皆さんも是非味わってみてください!

 

というわけで、今回の映画紹介はこのへんで……

X. 殺人 ①

 

 サイコパスは、人を殺した。

 

 人を殺すのは初めてのことだ。

 

 愉悦と興奮が隠しきれない。

 罪悪感は微塵もなく、高揚感が先走る。

 

 サイコパスは、血に染まった両手を広げる。

 

 達成感と、安堵感。

 優越感と、開放感。

 

 様々な感情が、感覚が体の中を駆け巡る。

 

 こんなにも気持ちがいいなんて……

 

 なんで今まで我慢していたんだろうか。

 もっと早く……やっていればよかった。

 

 サイコパスは、好意を寄せていた人を殺した。

 

 好きだった人を殺したことには、理由がある。

 だが今は、そんなことどうだっていい。

 

 サイコパスは、考えることをやめた。