サイコパスの素顔

『サイコパス』を主とする小説を書いていきます

II. 開いた口

 

 どうして人は、無防備に口を開けて眠ることができるのだろうか。

 

 電車に揺られながら、サイコパスはふと思った。

 

 目の前に座る男の子の開いた口がどうしても気になる。

 疲れているのか、閉じる様子もなくずっとそのままだ。

 ダサい服装にアホっぽい顔。

 

 男の子の口が……開いている。

 

 サイコパスは考えた。

 

 あの大きな口の中に鉄パイプのような長いものを押し込んだら、面白いんじゃないか。

 食道から胃まで、そのまま内臓に穴が開くまで力任せに押し込んだら、どんな表情をするんだろう。

 

 サイコパスは想像してみた。

 

 急に襲われる激痛、異物が入ってくる圧迫感、破れた内臓からの出血、それに伴う吐血、あまりの痛みに眼は涙で曇り、気を失うほどの苦痛。

 

 サイコパスは、なんだか楽しくなってきた。