サイコパスの素顔

『サイコパス』を主とする小説を書いていきます

IV. お肉

 

 熱々のステーキを目の前にして、サイコパスは考えた。

 

 どうして人は人間のお肉を食べようとは思わないのだろうか。

 

 牛肉、豚肉、鶏肉……

 人はいろいろなお肉を、ほとんど何も感じることもなく平気で食べるのに、なんで人間のお肉を食べることには嫌悪感を抱くのだろうか。

 

 サイコパスは、ナイフを手にした。

 

 高級なお肉を見て美味しそうと感じることと等しく、通りすがりの人を見て美味しそうと感じることがあっても別におかしくない。

 

 でもなぜだか、常人はそう思わない。

 

 サイコパスは感じた。

 

 隣で食事している女の子の……脹脛、それを見ているだけで唾液が口の中に溢れてくる。