2018-01-12 X. 殺人 サイコなパスな考え方(超短編小説) サイコパスは、人を殺した。 人を殺すのは初めてのことだ。 愉悦と興奮が隠しきれない。 罪悪感は微塵もなく、高揚感が先走る。 サイコパスは、血に染まった両手を広げる。 達成感と、安堵感。 優越感と、開放感。 様々な感情が、感覚が体の中を駆け巡る。 こんなにも気持ちがいいなんて…… なんで今まで我慢していたんだろうか。 もっと早く……やっていればよかった。 サイコパスは、好意を寄せていた人を殺した。 好きだった人を殺したことには、理由がある。 だが今は、そんなことどうだっていい。 サイコパスは、考えることをやめた。