サイコパスの素顔

『サイコパス』を主とする小説を書いていきます

XIII. マスク

 

 なんでマスクを一度つけると、外せなくなっちゃうんだろう。

 

 サイコパスは考えた。

 

 風邪をひいた時とか、花粉症になった時、そういう場合につけるマスクは意外と外せる。

 体調が良くなったら外すっていう終着点があるからだよね。

 

 あとは、ニキビなんかが顔のどこか、鼻の下とか口周りのような変なところにできた場合に執拗にマスクで隠す人いるよね。

 

 こういう人も、ニキビが完治したらマスク外せるよね。

 

 でも、自分の顔のどこかにコンプレックスがあって、食事の時以外はマスクで隠し続ける人いるよね。

 

 なんでだろう……?

 

 サイコパスは疑問に思った。

 

 理解できない。

 

 自分の顔に自信が持てないって、ちょっと笑える。

 

 その顔に生まれてきたのはある意味必然。

 防ぎようのないことだし、変えることもできない事実。

 ……まあ今は、整形で全く違う顔に変えてしまう人もいるけど……

 

 でも、その顔に生まれてきた以上、もうどうしようもできないじゃん。

 

 だったら、コンプレックス、コンプレックスってネガティブに生きるよりは、どんな顔だろうと、周りの人に笑われようが、自信持って生きようよ。

 

 そうすれば、内面の良さが月日をかけて顔を変えるってこともあるんだから。

 

 サイコパスは、醜い顔で笑顔を作った。