サイコパスの素顔

『サイコパス』を主とする小説を書いていきます

XIX. 憧れ

 

 あなたには、憧れの人っている……?

 

 サイコパスは憧れている。

 

 同じ会社に勤めている、あの人。

 いつも爽やかでとても綺麗。仕事もできる完璧な人。

 

 本当に憧れちゃう。

 

 男性社員からの人気はもちろん高く、女性社員からの人気も高い。

 しかも完璧なのに、全然お高く留まっていない。

 だから同性からの僻みもなく、上司には可愛がられ後輩にも愛されている。

 

 性格のいいお嬢様みたい。

 

 私もあの人みたいになりたい……憧れちゃう。

 

 サイコパスは、自宅の地下に行き挨拶を交わす。

 

 もう何日もシャワーを浴びていないのに、その人は綺麗なままだ。

 何日も歯磨きしていないのに、その人からはいい匂いがする。

 

 トイレに行かせず汚物まみれ……でもその人は輝いている。

 

 世の中は理不尽だ。

 

 なんでこの人は完璧で、私は完璧じゃないの……?

 

 サイコパスは、憧れている。