L. 殺人 ⑤
よし! できた! ようやくできた!
サイコパスは、ネックレスを自作した。
一度作ってみたかったんだよねー、オリジナルのネックレス。
骨で作り上げたから、すごくロック感漂ってるわー。
それにしても、思ったよりも骨を切断するのには手間がかかった。
今回使ったのは、手足の指の骨と鎖骨部分。
比較的細い骨だから、簡単なんだろぉなぁ、と思っていたが、鎖骨を分解するのは案外難しかった。
なんというか……コツが必要なのかなって感じ。
力任せに引っ張ってもうまく外せないから、程よい力加減で捻りながら関節を外すって感じかな。
それに、骨にまとわりつく肉や脂、筋を綺麗に剥がすのも苦労した。
手はベトベトになっちゃって何度も何度も大量の洗剤を使って洗ったけど、まだちょっとヌルヌルする。
それにちょっと……臭う。
まぁ今日は有り余るほどの時間があったから、別にいいんだけどね。
なんというか、その……うん、なんだかんだ言って、今日は充実した一日を過ごすことができた。
久しぶりに、心の底から満足した一日を過ごすことができたと思う。
それもこれも、全部彼女のおかげだね。
感謝、感謝……感謝。
サイコパスは、ネックレスを首にかける。
そのまま静かに目を閉じると、懐かしき思い出が蘇る。
彼女自身はもう二度と目を開けることはないけど、僕がこうやって目を閉じれば、好きな時にいつでも、彼女との大切な思い出が蘇る。
それだけで十分じゃないか。
今までよりも僕たちは近い存在になった気がする。
永久に繋がり、永遠に生きる――
サイコパスは、何も考えることなく、彼女のすべてを心に刻んだ。