サイコパスの素顔

小説を書いています。映画レビューもしております。

第30弾 『5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~』

 

はいはい! ユアセルフ です!

 

今回紹介する映画作品は『5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~』!!

実話を基にしたハートフル・エンターテインメント!

 

 

監督 マルク・ローテムント

主演 コスティア・ウルマン / ヤコブ・マッチェンツ / アンナ・マリア・ミューエ

原題 『Mein Blind Date mit dem Leben

ジャンル ハートフル・エンターテインメント

上映時間 111

 

これまた、ずっと観たかった作品の一つです!

感動系の映画作品としては、『最強のふたり』以来のレビューでしょうか。

 

ユアセルフ 観始めてから知ったのですが、本作はドイツ製作の映画なんですね!

劇中で使われている言葉が英語ではないので一瞬「?」となりましたが、「ダンケシェーン!」の一言で納得しました(笑)。

 

本作の感想を一足先に言ってしまいますが、この映画……マジでいいです!!

絶対、観るべし!!

 

 

・ストーリー

賢く優秀な青年、サリー。彼は将来を期待された有望な学生でした。しかし、人生とは突然変わりゆく冷酷なものです。彼、サリーに襲い掛かった人生の壁は、とてつもなく高く険しい絶壁でした。

突如、サリーは先天性の病気によって視力の95%を失ってしまいます。本人はもちろん、家族もまた、突発的な悲しみに打ち拉がれました。

だがサリーには、夢があった。一流ホテルで働きたいという決然とした決意が……。誰に無理だと言われてもその夢は諦めることのできないものであった。

そしてサリーは、目のことを隠して一流ホテルでの研修に参加することに。初めは順調だった。優秀な努力家であるサリーにとって、ホテルの従業員からの信頼を得ることはそう難しいことではなかった。

しかしそれも……予期せぬトラブルによって崩れ始める……。思い通りにいかない自分に腹立ち、厳しい現実に飲まれていく。自暴自棄になり、正常な判断ができなくなってしまう。そんなサリーは、このまま夢を諦めてしまうのか……!? それとも、再び前を向き険しい壁を登っていけるのか……!?

 

「……やっぱり無理なんだ……」

「一人だったらな」

 

はい、いかがでしたでしょうか。

ストーリーはこのような感じになっています。

ここからは ユアセルフ 個人の感想を述べていきます。

 

 

もう一度言います。

 

絶対、観るべし! 絶対、観るべし!!

 

すみません……2度も言ってしまいました。

でもそれだけ、本作の『5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~』はいい作品です! 本当に! 本当に!

 

実話を基にしたとは思えないぐらい、多くの教訓が詰まっています。

それはつまり、ただ感動するだけでなく、人生において学ぶべきことすべてが詰まっている、とまで言えるのではないでしょうか。

この映画からは、あまりにも多くの影響を受けたので、ここからは場面ごとに感想を言わせてください。

 

すごいぞサリー、その①――「ハンデはカバーできる!」

主人公「サリー」。彼はとても優秀で、将来有望でした。しかし、そんな彼に突如吹いた風は、先天性の網膜剥離という悲劇だったのです。

父は失望に似た落胆を示し、母は泣き崩れてしまいました。そして父は「盲学校に行け」とサリーに冷たい言葉を掛けます。サリーは「そんなの嫌だ。普通の学校を卒業したいんだ」と言い張ります。

だが普通の人の5%しか見えない彼にとって、それは難しいことでした。

黒板の文字が見えず、自分で写すノートも一ページに大きく文字を書かないと後で見返せないという四苦八苦状態。優しい先生と友達の補佐があっても、根本的な解決にはならないのです。

そこでサリーは、耳で覚えることを選びます。

一言一句、先生の言葉を復唱して頭に叩き込んだのです。見えない目で無理するぐらいなら、使える耳を最大限活用する。彼はそうして、卒業試験を無事乗り切ったのです。

このシーン、割と序盤なのですが、本当にすごいと思いました!

このシーンを観ただけでお腹いっぱいでした。彼の波ならぬ努力に胸が熱くなりました!

ですがこれは、もともと優秀だった彼だからできた芸当なのでしょうか? 

ユアセルフ 違うと思います。発想の転換、そしてハンデを言い訳にしたくないという彼の強い想いが実現させたのだと、サリーの凄さに圧倒されました。

 

すごいぞサリー、その②――「歩数で道を覚える!?」

サリーは、ホテルで働くにあたって一人暮らしをすることになります。

ですが目の見えない彼にとってそれは、大きな挑戦でもありました。自宅からホテルまでは徒歩で行ける距離ですが、それでもやはり、知らない土地で目を瞑って歩くのは怖いものです(知っている土地でも怖い)。

そこで彼は、姉の手を借りて道のりを歩数で覚えてしまうのです。50歩歩いたら右に曲がるだとか、30歩歩いたら信号に差し掛かるだとか、この道には段差があるから気をつけないと、とか……もう、すごいです……!

言葉が出ないくらい、彼の挑戦には驚かされました。

 

すごいぞサリー、その③――「隠し続ける勇気!」

ホテルで様々な仕事を教わっていくのですが、一流ホテルさながら教え方がシンプルです。「こうして、こうして、こうするの。はいやってみて」みたいな指導なので、普通の人より目が見えない彼にとっては、はっきりと厳しいものであります。

だが彼は、何とか自分の力量だけで成し遂げようと只管に食らいついていきます。誰にも相談せず、その姿勢がとても素晴らしいものであり、弱音を吐かない彼の強さは見習うべきであると強く思いました。

 

すごいぞサリー、その④――「優しき頼もしき、友人!」

サリーの目の悪さに気がついたある一人の男性(マックス)が、ハンデを隠したいサリーの気持ちに賛同して手を貸してくれます。誰にもバレないよう、バレてホテルから追い出されないよう、彼はサリーの目となります。ハンデを抱えたサリーは人一倍努力をしてカバーしなくてはならなく、その為夜遅くまで練習をしなくてはなりません。そんな時でも、マックスはサリーに付き合います。少しお調子者のマックスですが、その優しさと頼もしさはすべての人の目頭を熱くすることでしょう。やはり、持つべきものは友人である。そう感じざるを得ない素晴らしき友情を垣間見た気がします。

 

……すみません。これ以上はもう、書けません。

サリーの凄さに圧倒され、感動を受け、涙を拭った指先が湿ってキーボードが打てません……。

途中ですが、この他のサリーの凄さ、そして友情・愛情のすべては自分の目で見てきてください。……グスッ。

 

以上、ユアセルフ でした……