サイコパスの素顔

『サイコパス』を主とする小説を書いていきます

V. 傲慢サラリーマン

 

 サイコパスは腹が立った。

 

 あぁ……ムカつく……

 マジで殺してやろうか。

 

 スーツ着て偉そうにしてっけど、てめぇマジでムカつくな。

 

 サイコパスは、久しぶりに殺意を抱いた。

 

 そのメガネ粉々にしてレンズの破片一つ一つを眼球に突き刺してやろうか。

 それとも、そのワックスで固めた髪の毛一本一本むしってやろうか。皮膚がただれて血が滲むまで、その頭ズタズタにしてやろうか。

 

 サイコパスは、怒りに身を震わせた。

 

 てめぇ、なに携帯いじってんだよ!

 

 少しでいいから右にずれろ、コラッ!

 スペース空いてんのに、なんで詰めねぇんだよっ!

 そのせいで浅くしか座れねぇだろうが!

 狭くてこっちは窮屈な思いしてんだよ!

 

 脚広げて偉そうに座ってんじゃねぇぞっ、コラッ!

 気づいてねぇのか、テメェ!

 

 マジでその肩どけろ!

 その邪魔な肩、潰すぞコラッ!

 

 オイッ……! テメェに言ってんだよ!!

 

 サイコパスは、殺すことを決めた。

 

 電車を降りたら、暗くて窮屈なところに埋めてやる……