サイコパスの素顔

『サイコパス』を主とする小説を書いていきます

XIV. 病院

 

 病院って、なんだか怖い。

 

 サイコパスは考えた。

 

 何が怖いって……誰でも出入りできてしまう点が怖い。

 

 昔、家族の誰かが入院していた時、お見舞いで何度か病院に足を運んだんだけど、そのほとんどが夜遅い時間帯だった。

 

 警備員は入り口にひとりしかいないし、病院内で起きていることすべてを把握できているわけでもない。

 

 サイコパスは考えた。

 

 その気になれば、夜中病院に忍び込んで、入院患者を皆殺しにすることだって簡単だ。

 

 そう思うと何だか、とてつもない怖ろしさを感じる。

 

 サイコパスは、夜の病院内へと足を進ませた。

 

 ……コートの内側に忍び込ませた包丁の存在を確かめて……