サイコパスの素顔

『サイコパス』を主とする小説を書いていきます

XVIII. 介護

 

 サイコパスは親切だ。

 

 長く必死に生きてきた御老人に対して、心をもってお世話する。

 

 老人ホームでのお仕事は心身ともに疲れが溜まる。

 精神的な負担は計り知れない。

 

 最初は、楽しいとかやりがいがある、とか言っていた奴も、徐々にこの仕事を辞めていく。

 ……いや、病めていく……かな。

 

 サイコパスは献身的だ。

 

 おじいちゃんおばあちゃんのお世話は全くと言っていい程、苦ではない。

 

 たまに、面倒見切れないほどイヤなおばあちゃんや、死にたいと喚くおじいちゃんもいるが、そういう奴はすぐに家族の元に帰ることになる。

 

 家族は泣いて引き取るが、心の底では泣いてなんかいない。

 

 むしろ、ありがとう処分してくれて、って顔に書いてある。

 

 サイコパスは、その笑顔を糧に今日も頑張れる。