XXX. 殺人 ③
朝目が覚めると、横には死体があった。
なんだ……夢じゃなかったのか……
サイコパスは、愛する者を殺した現実と向き合う。
温かい朝なのに、死体はすっかり冷たくなっていた。
今日は土曜日、仕事は休みだ。
この死体をどうするべきなのか、考える時間はたっぷりある。
うーん……あーあ。
かたい床を手の平で強く押し、重たい体を持ち上げる。
ベランダに向かいカーテンを勢い良く開けると、眩しい太陽が顔を出した。
サイコパスは、お日様に照らされる。
よーし……とりあえず朝ごはん食べよう。
朝は何か食べてエネルギーを補給しないと、頭が働かないからね。
それに朝食を食べるのは毎日の習慣だしね。
床に静かに横たわる死体を横目に、行動を開始する。
サイコパスは、考えることなくキッチンに向かった。