サイコパスの素顔

小説を書いています。映画レビューもしております。

第17弾 『IT/イット “それ” が見えたら、終わり。』

 

どーも! ユアセルフ です!

 

今回紹介する映画作品は『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』!!

スティーヴン・キング史上、最恐小説の映画化!

子供が消える街に、“それ”は現れる。

 

監督 アンディ・ムスキエティ

主演 ジェイデン・リーバハー / ソフィア・リリス / ビル・スカルスガルド

原題 『It

ジャンル ホラー

上映時間 135

 

ずっと観たくて、ずっと観たくて……やっと観れた作品です!!

スティーヴン・キング原作といえば、以前紹介した映画『ミスト』がありましたね。その他にも『キャリー』『シャイニング』『ミザリー』などのホラー作品を生み出しております(……ん、この話、前にもした気がする……)。

 

しかも、本作『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』はリメイク作品なんです!

1990年にアメリカで、テレビミニシリーズとして2回に分けて放送された『IT』のリメイクです!

 

簡単に言うと、ピエロの恐怖に立ち向かう子供たちのお話です!

それでは、そろそろ……

 

 

・ストーリー

静かな田舎町で子供の失踪事件が起きていた。それも相次いで……

内気な少年ビルの弟、ジョージーも雨の日に行方不明となってしまう。おびただしい血痕を残して姿を消したのだ。

悲しみに暮れ、自責の念に駆られるビルは、ある日“それ”を目撃してしまう。それ以来恐怖に怯えるビル。

しかし、ほかの子供たちも、同じような恐怖にとり憑かれていた。

夏休みに入る頃、ルーザーズ・クラブのビル、リッチー、スタンリー、エディ、ベン、マイク、ベバリーの7人は、連続行方不明の謎を調べ始める。

だが、真相に近づくビルたちを“それ”がさらなる恐怖で襲ってくる。

子供にしか見えない“それ”と戦うことを決意した7人は、勇気を振り絞って立ち向かっていくが……

 

 

はい、いかがでしたでしょうか。

ストーリーはこのような感じになっています。

ここからは ユアセルフ 個人の感想を述べていきます。

 

 

……ピエロ……こわい……!!

 

ユアセルフ ピエロが好きじゃありません!

だからこそ、めちゃくちゃ怖かったです!!

 

ピエロに対して良いイメージがない ユアセルフ にとって子供を喜ばせるピエロなんて考えられません!

その顔だけでも怖いのに、変な動きをしながら走ってくる姿は背筋に寒気が走りました。

 

本作はホラー作品ですが、ホラーを除けばぶっちゃけスタンド・バイ・ミーみたいなものです(『スタンド・バイ・ミー』もスティーヴン・キング原作の作品です)。

 

学校のいじめられっ子7人が、ひと夏の冒険をする感じの映画です。

その為、もしかすると、本作のホラー要素は大人にとって物足りないと感じるかもしれません(ユアセルフ は大人だけど怖かった……)。

 

内気なビルとおデブのベン、7人の中で唯一の女の子ベバリーとの恋心を描いた3人の関係性も見所の一つです。

 

実は本作Chapter 1です。

そう、つまり……続編2019に上映される予定だそうです!

 

ユアセルフ は怖かったものの本作をとても楽しめたのでChapter 2が待ち遠しいです!

 

皆さんも是非、ご覧になってはいかがでしょうか!

 

それでは、今回の映画紹介はこのへんで……

LIII. 守りたい

 

 みんなは、こどもって好き?

 

 こどもって可愛いよね。

 見てるだけで癒される。

 知らない子でも、守ってあげなくちゃって思わされる。

 

 でもね、そう思うのは、常人だけなんだよ。

 

 サイコパスは、ちょっと違う。

 

 本来人間には、丸いものや手足が短いものに愛おしさや可愛さを感じる本能が備わっているんだって。

 

 その本能は、種の存続を確保するためのもので、結果、自然と子供を守りたいって思っちゃうんだって。

 

 その理屈を聞いて、あーなるほどーって最初は私だって理解できたよ。

 

 でもね、気づいちゃったの私。

 その本能が私には備わっていないのかもしれない、ってね。

 

 だって、こどもを見るたび思うんだもん。

 

 その細い首を握りつぶしてみたい、とか、無邪気に走るこどもの顔面に膝蹴りしてみたい、とか、こどもを見ているだけで、どんどん残酷なイメージがわいてくる。

 

 もちろん実際にそんなことはしないけど、やりたくなっちゃう。

 

 けど勘違いしないでね。

 私はこどもが嫌いなわけじゃないから。

 

 こどもの泣き叫ぶ顔が見たいわけでもないし、苦しみの表情を見たいわけでもないからね。

 

 でもこの思い、止まらないの。

 

 サイコパスは、こどもが好き。

LII. 髪

 

 サイコパスは、髪を洗っている。

 

 肩下まである長く黒い髪を、丁寧に一本一本洗っている。

 高級なシャンプーとリンスを使い分けながら、時間をかけて丁寧に丁寧に丁寧に丁寧に洗っている。

 

 これが洗い終わったら次はあの子の髪を洗ってあげないと……

 

 サイコパスは、奥の部屋から長い髪を持ってくる。

 

 日光を当てると綺麗な輝きを放つ金色の髪。

 

 黒髪を洗い終えた後はその金髪を洗い始めた。

 手を消毒して、お湯の温度を調節して、髪をそっと撫で下ろす。

 

 サイコパスは、艶のある髪の感触に鼓動が高鳴る。

 

 いつからだろう……こんな快感を覚え始めたのは……

 女性の綺麗な髪に触れているときが、唯一幸せを感じられる。

 

 何時間でも、何日でも、何週間でも、何か月でも、何年でも、死ぬまで髪に触れていたい。

 綺麗に手入れをして、清潔美しさを保ち続けることが使命であり、快感である。

 

 この子が終わったら、次はあの子を洗ってあげないと……

 その子が終わったら、次の子を洗ってあげないと……

 その次もその次もその次も……ずっとずっと。

 

 サイコパスは、呪いにかけられたように髪を洗い続ける。